ポジポジ病とチキン病

成長の段階

トレーダーとして成長する上でいくつかの障壁があると思っている。
それがポジポジ病、チキン病、チキン利食い病だ。

名前は勝手に付けたが、トレードを学ぶ時にこれらのことを色んな所で目にするかと思う。
1:ポジポジ病はトレードで優位性があるかどうかも分からない時に、焦って無駄にトレード回数を増やしてしまうこと。
2:チキン病は優位性があると分かっているのに負けることを恐れてエントリーを見送ってしまうこと。
3:チキン利食いは含み益を減らすことが嫌で、少しでも利益が出ているとすぐに利確してしまうこと。
自分にはこの順番でやってきた。
そもそも最初は利益を伸ばすことすら出来なかったが。

 

最初はとにかく勝ちたくて無理にでもポジションを持つ。優位性が無いから当然負ける。
負けが続くと、次のトレードはそれまでと何の関係も無いのにまた負けるんじゃないかと恐れて見送る。
利益が出ているのに、一時的な戻りに耐えられず、利益を失いたくなくて早くに利確する。
どれもトレードをする人なら通る道ではないだろうか。
自分は全て経験した。というか、未だに完全に克服は出来ていない。
なので、今回は自分の頭をよりハッキリさせるための戒めとして書いていきたい。

ポジポジ病の克服

このポジポジ病ってのは中々に厄介だ。
一日が終わって、「なんて馬鹿なことをしていたんだ」と思ってしまうが、やっている間は自分なりに優位性があると思ってやっていた。
そして「明日からは絶対にルール通りにやる!」と決意しても、ま~た同じことをやってしまう。
一応ポジポジしている時は、真面目にルールに従っている気になっている。
それは何故かと言うと、自分の目にバイアスがあるから。
「勝ちたい、エントリーしないと!」と思いながらチャートを見ていると、脳が都合の良いようにチャートをパターン認識して、自分の狙っているパターンの相似形に錯覚させてしまう。
しかしパターンなんてのは自分の経験から勝手に作られたものでしかない。
取引が終わってなんの欲も焦りもない状態でチャートを見ると、全然チャンスじゃなかったなんてことは良くあった。
チャートがそのまま脳に認識されるので、都合の良いパターンに相似させることもなくなる。
結局は、ポジポジ病を引き起こしているのは空回りした自分のやる気ということになる。
狙っているポイントの少し手前でエントリーしたり、大きな動きが出ると我慢できなくて飛びついたりするのはあるあるだろう。
「勝ちたい、上手くやりたい」というやる気が、チャートを見る目にバイアスを引き起こす。
だから、最初は負けても痛くない額でトレードしていた。
勝っても負けても気にならないような額だと、チャートを見る目にバイアスが出ない。
これはデニスも初心者へのアドバイスとしてインタビューで答えていた。
最初はデモでも良いから、とにかくバイアスから離れることに気を遣った。
検証する時にも使っていたが、デモトレードで飛びつきたくなる気持ちを発散させていた。
これはマーケットの魔術師に出ている人ですら試している方法だったので良いんじゃないだろうか。

 

気の赴くままにトレードしていると、大して良い結果にはならないということが分かってくる。
そして、その後でトータルで勝てると確信出来るルールを作り上げてからロットを上げていく。
なるべく精神的に安定した状態を保てるようにしていれば、自ずとトレードは良くなるはずだ
バイアスに引っ張られている状態を脱していくには、こういう段階が必要だと思う。

チキン病の克服

このチキン病もこれまた厄介だった。
少なくとも自分にとってはポジポジ病よりも。
ポジポジ病で負けまくった反動か、今度はポジるのが怖くなっていく。
その間も検証はしており、ある程度勝てそうだという段階もチキンになってポジれない。
損失の恐怖が頭の中を支配して、明らかなチャンスですら躊躇するようになる。

金額の大小よりも、負け自体に対する異様な恐れがあった。

 

あるトレードの本で、「犬に噛まれた子ども」の例えが書いてあった。

ある犬に噛まれた子供は、その後に別の犬に遭遇した時に、例えその犬が自分を攻撃しなくてもその犬のことを恐れてしまう、というものだった。

噛まれた記憶が鮮明に残って、犬であれば噛まれた犬とは関係なくとも反応してしまう。
トレードも同じで、損失を喰らったからといって次のトレードとは何の関係も無い。
その次もその次も何の関係もない。例え似たようなパターンでも。
しかし頭の中には、たんまりと負けた記憶があって中々踏み出せない。
これを克服するには単純に検証していくしかなかった。
検証で自分の作り上げた期待値プラスのルールで、トータルで勝っていけると心の底から納得出来ればチャレンジ出来る。
負けは勝つことの一部であると分かったなら、あとはルール通りにエントリーし続けていくだけだ。
人によってはポジポジ病の方が厄介かもしれないが、個人的にはチキン病を克服することも大変だった。
頭で分かっているのに行動出来ないという典型だった。
しかしトレードの典型として、更なる鬼門なんではと感じているチキン利食いに関しては次回に。

コメント

タイトルとURLをコピーしました